
長期保存の困難な青果物は、鮮度によって商品価値が大きく変化します。
また、安定的な需要量にもかかわらず、供給量は、天候や台風などの自然災害の影響を受けやすく、大きく変動する特性をもっています。加えて、生産地が全国各地にあり、多品目にわたるため、都市部に青果物を集めることが困難とされています。
このため、農林水産大臣や知事の認可を受けた地方公共団体や株式会社等が、下記の基本的な役割をもって、市場の開設、管理、運営を行い、青果物の需給バランスの安定を図っています。
国内外から、大量、多品目の青果物を集めます。
せり及び相対取引により、需給バランス、品質の優劣等を考慮しながら、公正かつ透明性の高い卸売価格を形成します。
大量に集められた青果物を効率的かつ迅速に分け、公平に仲卸業者、小売業者へ販売します。
窓口や代払制度により、迅速に販売代金が精算され、確実に出荷者へ支払います。
大量一括流通により、輸送コスト、消費エネルギーを削減します。
卸売予定数量、販売価格等の公表、最新情報を提供するとともに、需給に係る情報を生産者、消費者へ届けます。
商品の安全性を確認し、衛生的な保冷施設により、新鮮さを維持します。
また、市場としての役割のほか、青果物卸売会社として、生産地、消費者側から様々な機能が求められており、東京多摩青果は、その要請、要望に応えるべく、日々営業努力をしております。
生産者側に消費動向の情報を提供し、消費者に現在求められている、数年後求められるであろう青果物を生産者と一緒になって、開発します。新商品の開発は、数年と長い年月がかかります。 また、生産者の農業基盤安定のため、仲卸業者、量販店、小売店と一体となった販売戦略により、販路の安定、拡大に努めています。
安全性を確認した上で、青果物をただ販売するのではなく、パッケージやカットの付加価値や、青果物の栄養分、料理方法の情報提供、安心・安全を添えて、販売します。また、量販店、小売店に包装形態、陳列方法、マーチャンダイジングの企画提案を行い、消費者の希求に応える決め細やかなサービスを実施しています。